今日の漁果

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さよならヴィ・アローム…潰れる会社の饐えた臭い

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ずっとヴィアロームの製品を使ってきました。

はじめて使ったのは2008年頃。エステサロンを経営している人(男性)から「新しく店で使う商材だけど、アロマ詳しくないから意見を聞かせて」という話で紹介されました。

まず一般的なアロママッサージでは禁忌とされているエッセンシャルオイル原液塗り、しかも皮膚への刺激が強いということで、保守的な田舎の客商売ではやらないほうがいいんじゃないのかとお伝えしたところ、彼は自分のチェーン店には入れませんでした。

彼の元には結構な量のサンプルがあったので、私はそれを譲り受けて使うことにしました。彼のところはチェーンですからね、置いていく量も普通じゃありませんよ。私がこれを使う気持ちになったのは、107の奥深い香りが気に入ったんです。この馥郁とした深み、幽玄、他のブランドの精油にはない奥深さ。

ただ当時の代理店というのが個人には卸してなくて、あくまでもサロンでの販売に絞っていたので国内では入手できませんでした。念入りに調べればできたかも知れないけれど、私はとりあえずネットで引っかかったフランスの本社から買うことにしたわけです。

計7回、合計で30万円ぐらい買いました。いろいろ噂は聞きましたが、今年までは何の問題もなかったわけです。私のオーダー分に関しては。

日本で代理店ができたことも3年前ぐらいまで知りませんでした。もともと私は美容に興味ないんで。ニベアとサラダ油塗っていれば結構ご機嫌な肌なので。

私は主に107とボディ用のオイル、あと、飲用のgrogというものをオーダーしていました。grogは食品衛生法に触れるので日本の代理店では扱えないし危険だろうということでこれだけは個人輸入しかないんです。やってくれるとは言いますが何かあったときに責任の所在が、という問題になりますし、日本のアロマテラピーも危険視されることになるでしょうよ。

 

で、風の噂で、震災の年ぐらいから、どうも様子がおかしいという事になりました。

私以外でフランスにオーダーした人が、カードで決済しても品物が送られてこない、と。メールをしても基本は無視。

アメックスなどのコンシェルジュサービスが充実しているところはそこで返金してもらえばいいけれども、それ以外の年会費無料カードとかは難しいですね。金だけ取られて泣き寝入りした人もいたとかいないとか。

私がしばらくぶりに輸入を再開したときにはすでにpaypalの導入がありましたので、安心して頼むことができました。その際の問題はいっさいありませんでした。

ただ、その時もPayPal争議に持ち込んだ人がいるとは聞きました。そもそも風の噂で「日本の代理店はマシだけど、本社はいい加減かも」「フランスクォリティ」「瓶の形と内容量がコロコロ変わる」と言われていて、美容マニア様の間で求心力を失っていったのは事実です。

こういう美容に敏感な人達は、フランスがあてにならないから日本で買う、という意識にはならないんですね。その値段なら他の化粧品探すわ、と。こうなるわけです。

幸いなことにオイル美容にこだわらなくても、いい化粧品はいっぱいありますんで。競合他社に流れるわけです。

その時には「エッセンシャルリフト」という、ヴィアローム107をアルガンオイルやらザクロシードオイルで薄めたものが日本独自処方として売られていましたが、そっちのお客と元祖107を使う人達とは別なんですね。

まあ、ビールに対する発泡酒みたいなものでしょうか。

で、昨年の10月ぐらいに、いつものようにgrogを含む商品を頼んだわけです。いつもならVAT(EU圏内の国に掛かる付加価値税)を引いた額を教えてくるのですが、今回はそれがない。VAT抜きの金額を教えろというと、無視。

この会社は都合の悪い問合せは基本的に無視だから(それもビジネスとしてどうかと思うが)、まあフランスは都合の悪いメールは全部無視するお国柄なのでしょう。で、最終的にしつこく聞いて、向こうが指示したとおりのVATを引いたはずの金額を送金しました。

後でわかったことですが、それはVATを引いた金額などではなく、VAT込みの金額だったわけです。

完全に瞞されました。

VATというのは国税に準ずるものです。日本ではここで誤魔化しが入ったり脱税があったりすると国税庁が出てきます。「国が親分と言うだけのヤクザ」でおなじみの国税です。

それはともかくとして、品物が届いてから、フランスのヴィアロームに何度も何度もメールを出しました。20回ぐらいかな。そうしたらようやく返事が来て「2016年末には払う」と。どうやらVATを誤魔化そうとしたことは自分で把握している模様。

「ん?」とは思いました。その返事が来たのは11月中旬。なんで「年末」って期限を延ばすのだろう、って。

そして年が明けました。結局VATは戻ってきませんでした。

で、PayPalに異議を申し立てケースオープンとなったわけですが、そこでもVATを払うからすぐにでも取り下げてくれ、という独自理論を展開します。争議となった場合、PayPalからヴィアロームへ送金がストップするからです。

普通は返金が完了したら誰だって取り下げます。その順番でしょう。

このときやっと彼らはきちんとしたVATの金額を私に報せてきたのです。彼らはそれを払い戻ししなければいけない金額だと知っていてわざとすっとぼけていたわけですね。

私は「とにかく払え」と言い張りました。

彼らは「こんな少額で騒ぐなんてどうかしている」と言いました。「こんな少額」というのならとっとと払えばいいんじゃないでしょうか。支払期日をジャンプするのがどれだけヤバイのか、銀行から融資を受けた事のある人ならわかりますよね?

 

賢明な方はここまで読めばお気づきかと思います。

大抵、潰れる会社って、「○○日までに払う」って支払い期日を先延ばしにしますよね。自転車操業ってそういうもんだし。で、(個人としては高額だけど)ビジネスとしては少額なものでも支払いを渋ります。

そうそう、ヴィアローム関連ではこんなメールが来たことがありました。

 

Bonjour Madame xxxxx(ヴィアローム担当者),

Je découvre que vous utilisez à nouveau des éléments graphiques dont vous n'avez pas payer les droits d'utilisation,
 puisque vos dernières factures sont toujours impayées.

Je vous laisse revoir la totalité de vos packagings et maquette de site web et boutique, 
avant qu'un huissier ne constate toutes vos infractions.

Vos acheteurs n'aimeraient pas être complice d'une entreprise qui n'honorent pas ses fournisseurs et ses engagements.

Cordialement,

M. xxxxxxxx.

これはヴィアローム本社メールマガジンに登録している人全員に送られたものです。なんと、差出人はヴィアロームのサイトが置かれているサーバ(infinirouge.com)の管理者。彼が言うには、ヴィアロームはレンタル料を払ってないし、あなたの顧客はあなたとサプライヤーの共犯者(complice)になりたいとは思わないだろうよ、という相当キッツイ内容の取り立てメールでした。

普通はたかがメルマガ登録者の赤の他人にこんなメール送りませんよ。その前に何回も何回も督促して、それでも払わないからこういうことになってるんです。

このことからも、会社の内部には資産も現金もほとんどなくなっていることが察知できます。いわゆるファイナルカウントダウンでしょうね。私が銀行ならこういうメールが来ていると知ったら、これから先融資の話はナシだし、取引しているならちょっとアラートするわ。

2008〜2009年にかけて私はフランスに旅行しているのですが、当時はヴィアロームの製品はちょこちょこ置かれているのは見ました。しかし、容量がコロコロ変わるようになった頃から、どの店も取り扱いをやめ、フランスのネットショップではほとんど見かけることはなくなりました。

おそらく日本で売ってるエッセンシャルリフトが一番のお得意様ではないかと。

 

品質にまで言及するのはどうかと思いましたが、プラナロムや生活の木を買っている人は、成分分析表がついているのは知っていると思います。このヴィアロームにはそれがありません。成分分析表が付いていてもどうだ、ということは言えませんが、昔ながらの天然の機械で圧搾するにはとても時間と人手が掛かります。

それを、この経営状態で果して続ける事はできるんでしょうかね。そしてエッセンシャルリフトの中身って107なんでしょうかね。その107だって水蒸気圧搾法で集められたエッセンシャルオイルなんですかね。

 

そのちょっとまえにシゲタも使っていたのですが、シゲタはUVカットだの入浴剤だの商品開発が盛んで、ウリのフリクションオイルは最近あまり評判を聞きませんよね。

ちなみにシゲタチコさんはヴィアロームのネリー先生のところにいた人です。このあたりはいつか暴露してやろうと思いますが、彼女の存在も日本人の株を下げる一因だろうなーと思いますね、ハイ。

あの手のエッセンシャルオイルを直塗りするというのは、肌トラブルに発展した人はいないけれど、日本人には滲透しなかったのでしょう。一時的にはウケたけれど。

額が額なのとやり口が汚いのと、心配なのでPayPalが入っていたおかげできっちり回収させてもらいましたが、せっかく作り上げたブランドも転落するのは一瞬なんですねーっと。

とりあえずフランスに個人輸入をお願いするのは様子を見た方がいいですよ。最悪お金とられたきりになりますから。

こういう話が出ても、じゃあ日本で買おう、という話にはならないのが人の常。オイル美容をしている人の気持ちはシゲタからも、ビィオセンシエールからも離れるでしょうね。

伊勢丹に入っていたウンコの国のウンコスメが潰れたって悲しくもなんともありません。むしろ「ザマア!!!」って叫びながら機銃掃射しに行きますよ。ただ、すばらしい製品がバーカで役立たずなスタッフのために死んでいくのは見てられないですわ。

 

立派な王国が色あせていくのは

二流の共和国が崩壊する時よりずっと物哀しい 

 

ばい 村上春樹

 

※本件に関しての問合せはいっさいお断りいたします。