今日の漁果

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クリッパン、シルケボー、ラプアンカンクリ、レスー、ジョンストンズ、ロキャロンとか、あの辺のブランケット

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ブランケットですわ。

スロー(throw)とも言うし、イギリスではラグ(rug)な。

そもそも私がブランケット道にはまったのが、ジョンストンズの売れ残り品で日干しになっていたチェビオット種のラグを手に入れてから。

これはめたくそ安く、当時のオゼゼで28ポンドだから3000円ちょいだった。色はぜんぜん選べなかったのでロイヤルスチュアートを買ってきた。

ジョンストンズだから車に積んでおいてもいいし、体に巻いて部屋にいてもいい。西川の毛布みたいにグランドが綿やポリエステルでムカーッとくることもない。端はフリンジだから余計な手間をかけて変な素材の変なものもついてない。最高。しかもジョンストンズ。最高。

グランドっていきなり言ってしまったわけですが、日本の毛布のほとんどが、地の布に綿やポリエステルを持ってきて、そしてそこにウールやカシミヤを絡ませて作っているのですよ。縦糸も横糸もウールとかカシミヤってのは高いし、もしかしたら純国産だとよっぽど探さないと出てこないのではないかと。

そしてここが日本の寝具が海外に出て行った時に排除された理由なんだけど……肌に触れる羽毛部分がカシミヤなりウール100%なら、日本の法律ではその毛布はウール100%と書いてもいいことになっている。実際は地に綿やポリ使っているから、『ウール50%くらい、ポリ50%ぐらい』って書くべきところを、だよ。

そんなの海外では嘘表記になるわけだよね。排除もされるさ。

昔のウールのブランケット重くなかった?それはアンタん家のブランケットに綿が50%含まれててそれがグッチョリ寝汗を吸ってたからだよ!

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これでしょ? こういう寝床でしょ?

どんな綺麗な女の子でも、ベッドルームがこうじゃね。百年の恋も絶対零度超伝導ですよ。

で、ブランケットに目覚めたわけよ。

次の日そのジョンストンズ屋に行ってオッチャンに聞いたら、お薦めはカシミヤの両面使いのラグ(めっちゃ割り引いても6万ぐらいだった記憶。まージョンストンズストール4枚分ぐらいの計算だから)だけど、欠品中だからとカシミヤとウール半々のものを出してくれた。これは縦糸にナントカ羊の毛を使い、横糸にカシミヤを使ったものですごくいい肌触りだった。今は多分どこにも売ってないと思う。オッチャンから2枚買ったら「6年ぐらい塩漬けだったから、売れてヤレヤレだぜ」って言ってたから。

そこから集められるだけのブランケットに手を出してみた。

基本的に私がブランケットと呼んでいるものは、縦糸に最低でも羊以上のものを使っている嘘偽りのない生地です。

 

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ブロンテバイムーンのアルパカ……薄い。しかし温かい。そしてわりと毛玉になりにくい。ずっと買った時のままで、この薄さなのに温かさはほぼ毛布と変わらない。アルパカのブランケットはいいね。畳むと怖ろしく小さくなってちょっとしたカバンにも入っちゃうぐらい。綺麗な色使いのものもあるので大きめストールとしても使える。衣更超便利。薄いからダメと言う事はなく、この薄さで普通の毛布一枚分は温かい。アルパカの場合、何が駄目かっつーと、南米の連中が採ってくるので繊維自体に騙しがある。信用がならないから変なところでは買ってはダメ。

 

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ロキャロンのカシミヤ……1日だけ全商品50%オフという日があり、高額品も半額だったので頼んだ。ジョンストンズのカシミヤブランケットに比べると薄くて小さめ。何よりも単位面積あたりの軽さが軽いというのが気に入らなかった。ロキャロンは薄手のストールをウールとカシミヤとで何枚か持っているのだけど、厚手のウールブランケットは印象が悪かった。寸法も変だし。運が悪かったから、会社をお察しの国の連中に買われた、というわけではなく、それ以前にも問題があったんだろうな。

 

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ラプアンカンクリ……軽い。軽いけど温かい。可愛くて柔らかくてお気に入りはラプアン。なぜかストールなんか2本も持ってる。毛布らしい毛布と言えばラプアンだと思う。チクチクするとか言うけれどもそもそもチクチクするってどういう事だろう。まさか素肌に触れる場所で使ってないよね?使っている人はアクリル毛布しか知らない土人。可愛い柄のあることでクリッパンと人気を二分してる。私はラプアンの柄の方が好きだなー。

 

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クリッパン……あまり印象がない。オサレ北欧ブログの信者さんが大暴れして、ヤフオクで使い古しのクリッパンに1万円とか値段つけてるのをみて笑ってる。精液とかバンバン着いているだろうから、ルミノール液を買ってきて吹いてみな。汚い10円玉を希塩酸で洗った液でもいいわ。それ楽天で同じもの新品で売ってるのに。ミナペルホネンと聞いてあのデザイン見て素敵で清楚な北欧のか弱い女性デザイナーだと思った。検索して爆笑した。潰れそうなコーヒー屋のオッサンみたいな奴だった。でもあの森の中の一軒家の毛布はスッテッキだと思う。アレは欲しい。

 

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シルケボーDANAJA……ごわごわ。ラプアンの半分ぐらいしか厚みがない。そしてなんと藁だの茎だのが織られている。そういうのが好きな人にはご褒美だろうね。とても自然なオイニーがしますと書いている人もいるけど、これ自然だと思う奴、鼻がどうかしているか脳がおかしいので耳鼻科にいった後脳外科にどうぞ。普通に化学薬品の臭いです。たぶん合成洗剤

(した!した!ゴットランド率の高そうな奴買ったら昔、伊香保のグリーン牧場で山羊のウンコまみれになったことを思い出した!こんな臭いのするやつないだろ!でも猫犬に嗅がせると超喜ぶからやってみて)

でも藁だの草だのが織られているところを見ると激しい脱色とか染色はないのでそういうアレルギーな方はいいと思う。

 

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レスー……厚くて密に織られてて本当に素晴らしい。これとジョンストンズのカシミヤがあればあと何も要らない。私が手に入れたのは偶然にも100%ゴットランドウールでフリンジもクリクリしていて(ゴットランドウールは原毛がクリクリ)柔らか。軽くて密なのに厚みがあって柔らかいという素晴らしいブランケットだったけど、どうもデンマークでは在庫限りでお店じまいの模様。あと、価格がシルケボーの2倍。入手できるもんならどうぞ。

 

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番外・ウールミーのベビーアルパカ……一流メーカーではないけれどリネン愛好家の間では有名なリネンミーの姉妹サイト、ウールミー。大抵リトアニアとかではリネンやっているメーカーはウールやアルパカもやってる。私が通販したときはどういうわけか国際送料無料だったので超ラッキーだった。ブロンテに比べるとちょっとふわっと毛羽立っているけれども、数ヶ月使ってみて毛玉にはもちろんならず。畳むと薄くて小さくなる。ほんと素晴らしい。ここはカシミヤも安い。リネンミーのリネンは高品質な商品ばかりなのでウールも間違いない。

 

それから、上に上げた北欧毛布屋は日本のクソ代理店と結託して日本へ送ってはくれなくなりました。韓国に送っても日本は駄目だと。実際にオスロとかにいてホテルに長期滞在だから送ってくれと言っても、日本の代理店を通して買えと言ってきたところもあります。それはうっすら人種差別でしょ。

私の知ってる限りこういうディフェンスをするとあとが続きませんよ。私は昔、北欧のアクセサリーを集めていたのですが、いつからかヨーロッパの本社サイトで買おうとすると日本人だけが404というエラーページに飛ばされて直接購入することができなくなりました。日本で、倍〜3倍の値段を出して買えと。日本人だけ。

 

そうしてどうなったかというと、みんな熱が冷めてしまったんですね。

 

今ではTwitterInstagramも日本人はほぼ話題に出していません。

一時期は鼻息の荒かった代理店も、店舗は閉鎖に継ぐ閉鎖。いまでも存続しているかどうかもわかりません。

本社サイトから買えなくなって、4〜5年でこうなりました。嫌って離れたわけではなく、興味の外にいってしまったんですね。

せっかくいいブランドがあって日本のクウネル系に売り込んだのだから長生きしたいですよね。ぱっと散る花火じゃ困るわけですよね。

ただでさえ繊維なんて浮き沈みが超激しいんだから、なんとかしたいんですよね?

無駄に足掻かない事ですよ。